外科矯正で顎関節を治すスプリント治療をしました|顎変形症、外科矯正ブログ

歯科矯正
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ヨメ
ヨメ

前回の記事を読んで頂けると分かるように、ヨメは外科矯正適応です。
スプリント治療→術前矯正→手術→術後矯正の順番で治療が進んでおり、今回はスプリントとは?について細かくブログに残していこうと思います。



スプリントとは?

スプリントとは

個々の歯型を採ってオーダーメイドで作られた
透明のマウスピース型のものを指します。

上顎、下顎のものがありますが、
ヨメは下顎に装着するタイプを使用しており、装着した状態がこちらになります。

写真で分かる様にスプリントは普通のマウスピースよりも厚みがあります。
口を閉じることは可能ですが、常に口の中に食物を含んでいるようなモゴッとした状態になります。

このスプリントを食事と歯磨き以外の全ての時間装着し続けます。就寝中も装着したまま寝ます。

スプリントの装着する時間や、スプリント治療をするか否か等は歯科医院によって異なります

歯科矯正前のスプリント治療で顎関節を安定させる!

ではこのスプリントを用いてどういった治療をしているのか話していきます。

スプリント治療の目的は、顎関節を本来の位置に戻すことです。

どういうことか?というと、ヨメのように骨格的な偏位(ズレ)があると、普段はアゴをずらして食物を噛んでいることになります。

このズレた顎関節をズレたまま矯正治療を始めると、
矯正治療中に
潜在的に隠れていた問題(例:顎関節症の発症、治療途中の噛み合わせの変化、身体の不調)が出てしまうリスクがあります。

そのリスクを防ぐとともに、どういった問題が出るのかという問題を炙り出す手立てにもなります。
それに加え、スプリント治療後の正しい顎関節の位置での噛み合わせを基準に治療計画を立てるため、
より具体的な治療計画を立てることができます。

他にもスプリント治療の利点として、以下のものが挙げられます。

・治療後の噛み合わせの安定が良い
・治療後に後戻りしにくくなる
・歯、歯茎などの歯周組織、顎関節や筋肉への負担を少ない状態で歯を並べることができる
「治療後の噛み合わせの安定が良い」とは
ぬかるんだ土の上に家を建てたら傾いてしまうのと同じで、
顎の関節を整えてから歯を並べることで、
整地された土(=顎関節)の上に安定した家(=歯並び)を建てることができるということを意味しています。

スプリント治療後のヨメのビフォーアフター

スプリントを装着し始めたのが2021年6月中旬。
スプリント装着前のヨメの噛み合わせはこちらです。
(※歯が黄色に見えますが紙にカラーコピーされたものを写真で再度撮影したのでこのような色味になっています)


下から撮影した写真


左から撮影した写真


右から撮影した写真

スプリントを装着し
1ヶ月に1回スプリントの調整を行い、
同年12月下旬までの6ヶ月間装着したヨメの変化です。


下から撮影した写真

左から撮影した写真

右から撮影した写真

ビフォーの写真とアフターの写真を見比べてみると、
ガチッとズレた状態で噛み合わさっていた噛み合わせに隙間が生まれ、噛み合わせが変化したことが分かると思います。

ヨメ
ヨメ

これがヨメの本来の顎関節の位置での噛み合わせです。

歯科矯正前のスプリント治療の経験談

実際、スプリント治療を受けてみてどうだったのか?についてヨメの経験談を話していきます。
(※個人差があります。あくまでもヨメの場合です)

痛み

顎関節を長年連れ添ってきたズレた位置から、正しい本来の位置へと戻すためか咬筋に痛みが生じました。
特に痛かったのが、左の頬の上側の咬筋(黄色の丸)です。
筋肉が突っ張ったような、筋肉の疲労のような、ズキズキした痛みでした。
1ヶ月に1回調整してから1週間以内に1日だけスプリントをつけていられない程に強い痛みがありました。
その時は一旦数時間外し、痛みが無くなってからスプリントを装着することでその後は痛みは軽減していきました。


主治医に痛みについて相談すると、
正しい顎関節の位置に戻すことで、
『普段使われていなかった使うべきはずの筋肉が使われたから』という理由や、
『スプリントが常に口の中に入っていることで常に何かを噛んでいる状態になり、筋肉痛のような痛みが出ているのではないか』という見解でした。
その痛みも含め、
『スプリント治療は顎の問題を炙り出している状態。その問題も含めて治療するから安心してください』との医師の言葉に安心しました。

噛み合わせ

上記に載せた写真の通り、顎関節を本来の位置に戻したことで噛み合わせが変化しました。また、これは歯の移動による変化ではありません。顎関節の変化による噛み合わせの変化です。

写真では故意に歯と歯の間を空けたわけではなく、
自分としてはしっかりと噛んでいるつもりです。

それでも、これだけの空間があるため、食物が噛みきれません。
これは治療経過として仕方のないことですが、
ぶどう🍇やみかん🍊の薄皮、繊維の多い野菜🥬、硬いお肉🥩などは噛み切ることができません。
元々、噛み合わせが悪かったため、硬いお肉は噛み切れていませんでしたが、余計に噛み切れなくなりました笑
ここからワイヤー矯正に入り、更に噛め切れなくなることが予想されます。
手術にてこの上下の歯の噛み合わなさが噛み合うのが楽しみです。

違和感

汚い話で申し訳ないですが、歯磨きですら奥の方を磨くと
えずいてしまう私にとってスプリント治療は最初は苦行でした。
実際に嘔吐することは1度もありませんでしたが、口の中に常に分厚いスプリントが入っているので、えずいてしまいます。
ただ最初だけであり、慣れていくので徐々にその反射の頻度は減ります。
それでも反射が起こる時には氷を舐める、一度外してスプリントを洗うなど、口の中をリセットすることが有効でした。

滑舌

スプリントを装着してすぐは「サ」行が言いづらく、「th」の発音になっていました。
口に何か含んでいる状態で話しているような違和感も自分としてはありました。
しかし1週間も経てばスプリントを装着しながら話すことにも慣れますし、上司に自分自身の滑舌について聞き取り辛くないか確認したところ、「気にならない」とのことでした。

その他の変化

スプリントをつけると肩こりが軽減するなどの話も聞いたことがありますが(かかりつけ医からではなく他の歯科医院のホームページで得た情報です)
特に私は肩こりの軽減は見られませんでした。ただ、


スプリント治療を行う前は、下顎部の咬筋(青い丸)が常に筋肉痛でした。触らなくとも、咬筋の凝りがわかるほどに凝っていましたが、スプリントをつけてからはこの咬筋の凝りはマシにはなりました。
私は以前から、睡眠中によく歯軋りをしているようなので歯よりも柔らかいスプリントを睡眠中もつけることで、
咬筋にかかる負担が軽減されたのかもしれません。
(※これはあくまでもヨメの見解です)

ヨメ
ヨメ

1月はいよいよワイヤー治療に入ります。歯並びの変化を一緒に楽しんでください!
今後も、
「外科矯正 決断編」「外科矯正 費用編」「外科矯正 ワイヤー治療編」など書いていく予定です!

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